日向和田から御岳山

御前山、大岳山と週末のたびに登ってきた奥多摩三山も、残すところ御岳山ひとつとなった。
梅雨入り前の晴天に恵まれた土曜日、どうせ登るなら少し変わったルートをということで、日向和田から日の出山を経由し御岳山に登ってみることにした。(2010/06/12)

日向和田駅に7:59着。毎度のような奥多摩行き電車の超混みには似合わず、降りたのは私の他1名。山登りの出発駅としては不人気のようだ。駅を出て暫らくは車道歩き。多摩川に架かる神代橋を渡り、梅郷の街並みを抜け梅の公園に向かう。ちょうど梅の収穫の時期で、JAの前では即売会の準備をしていた。梅の公園を過ぎ、ゴルフ場の入口脇にある琴平神社の鳥居をくぐると登山道が始まる。

梅林の中緩やかな坂道を登っていくことを想像していたが、予想に反していきなり植林帯に入る。それほど急登ではないが休みなく登りが続く。途中で二俣尾駅からの登山道を合わせると、道幅が広がりやや緩やかになる。ほどなく琴平神社に到着。大きな祠の前はちょっとした見晴台になっていて展望がよい。ここでしばし小休止。

神社から先はまた緩やかな登りが続く。しばらくすると三室山と巻き道の分岐に出た。ものの2、3分で三室山の頂上に到着。三等三角点(646.9m)があり、丸太のベンチもある。北側が開けているがあいにくのモヤで眺望はよくない。下りは大きな岩の間をぬって急坂を下る。下りきったところには3基ほどベンチがあり一服する。

再び緩やかな道を行き梅野木峠を越す。峠からしばらく装路を歩き電波塔の手前で二又に分かれる。登山道は左に入るが、直進しても先で合流していた。ここから先は自動車も通れるような幅広の林道が続く。植林帯の中展望もなく、まったく面白みに欠ける道を約30分ほど歩く。そろそろ日の出山も近づいてきたと思われる頃やっと登山道らしき道に戻った。

周りの木々が自然林に変わったころ分岐が現れた。左は金比羅尾根方面への巻き道。右が日の出山山頂へ続く階段道である。段差のある階段を登りきり山頂に到着。(902m)
やはり今回の道はマイナールートだったようで、梅の公園からここまで誰とも出会わなかったのに、山頂には家族連れをはじめ数人の先客がいた。ほとんどがケーブルで御岳山に登り、そこから足を延ばして来るようだ。

日の出山山頂は広々としてほぼ四方に開けている。相変わらずモヤって眺望が優れないが、それでもすぐ隣の御岳山の山頂の社は手に取れるような眺めで、その横には尖った山容の大岳山を望むことができた。
山頂には盛りの過ぎた山ツツジが多く咲き、そのためか蜜を求めるクマンバチの群れが爆音を響かせて飛び回っている。スズメバチほどは怖くないが何匹かに威嚇攻撃を仕掛けられ気になって仕方がない。休憩もそこそこに山頂から退散し御岳山に向かう。

山頂下の東雲山荘を過ぎ緩やかな坂道を下ったところが長尾平への分岐。御岳神社の鳥居をくぐったあたりですれ違う人が多くなる。約30分ほどで御岳山の山上集落に着く。国民宿舎や民宿らしい建物を過ぎると、突然江ノ島神社の参道のような場所に出る。反対側のケーブル駅方面からの人の流れと合流し、土産物屋の並ぶ道を歩く。大鳥居の前の手水舎で手口を清め長い石段を上がりきると、そこは900mの山頂に建つ御岳神社の拝殿。帽子を脱いで二礼二拍手一礼、これまでの山歩きの無事に感謝し、今後の安全をお願いする。お札所で神社札と登山守りを授かり境内を後にする。

ちょうどお昼どき、参道に戻り紅葉屋という蕎麦屋に入る。食堂然としたお店が多い中、ここは石臼挽き蕎麦という看板がかかり、入り口には蕎麦打ちのスペースが設けられ、なかなか気合を感じさせる。無垢板のテーブルと丸太の椅子にも野趣がある。もり蕎麦730円、缶ビール350円を注文。お通しの蕎麦の実入り舐め味噌がなかなか乙な味だ。蕎麦は細く色も薄めの江戸前風。歯ごたえよく蕎麦粉の香りも品が良い。つゆはやや薄めながら出汁が効いて蕎麦によく合っている。普段のコンビニおにぎりに比べてなんという贅沢な昼餉か。御岳山グルメはこうして大満足に終りそろそろ下山開始。

下山は鳩ノ巣駅に下りる向かうルートを行く。下り始めはケーブル駅や大塚山方面に向かう道など、いろいろな道が交錯して分かりづらい。途中にかなり歴史を感じさせる藁葺きの民家がある。幕末期の信仰登山の導師のお宅だったようだ。鳩ノ巣方面へはこの民家の左脇を通る。(民家に気を取られ道標を見落としやすいので注意)

このルートは、その昔御岳山詣での裏参道だったとのことで、道の脇は苔むした石垣が続き、多くの人が行き交った名残を感じる。石垣が途切れたその先からは山腹をトラバースする道が延々と続き、景色も変わり映えせず面白みに欠ける。古くからの道の割には石仏の類も少なく、かなり下ったところに道祖神ひとつと天保年間に沢井某という人が寄進した碑を見かけたぐらいである。

1時間ほどで大楢峠に到着。先生が引率する高校生のグループが休憩していた。そのまま素通りし鳩ノ巣駅に急ぐ。越沢バットレスキャンプ場が足元に見えるところに休憩舎があった。谷を一望できるなかなか眺めのよいところだ。ここで休憩していると先ほどの高校生のグループが追いつき、登山道からキャンプ場に下っていった。

この先にもう1箇所鳩ノ巣の町を見下ろせるところに休憩舎があったが、先客がいたので素通りした。ようやく鳩ノ巣側の登山口に到着。ここにはきれいなトイレもあった。集落を抜け多摩川に架かる雲仙橋を渡れば鳩ノ巣駅は目の前。ここまで来たらせっかくなので、先日の川苔山の後に寄った国民宿舎鳩ノ巣荘で汗を流して帰ることにした。雲仙橋を渡って左、双竜の滝から階段を上がれば鳩ノ巣荘はすぐ先。

さすがに土曜日ともあって入口には数組の歓迎札が出ていたが、日帰り入浴客は私一人。貸しきり状態の大浴場でゆったりと一日の汗と疲れを癒すことが出来た。風呂上りに缶ビールで喉を潤し、管理人さんと少しおしゃべりした後、鳩ノ巣駅14時55分発立川行きの電車で帰路に着いた。

(コースの記録)日向和田駅8:05~梅の公園8:23~日の出山ハイキングコース入口8:28~琴平神社8:58-9:08~三室山9:25~梅野木峠9:47~日の出山10:34-10:40~御岳神社11:16~紅葉屋11:30-11:55~大楢峠13:01~越沢キャンプ場上13:32~鳩ノ巣荘14:10-14:45~鳩ノ巣駅14:50

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