馬頭刈尾根から大岳山

前日の土曜日、山沿い地域に雷注意報が出されたので、カミサンの次に雷が怖い私は躊躇わずに翌日に延期。明けて日曜日は、快晴とまではいかないが、まずまずの山歩き日和である。この日は、先日の御前山と同じく奥多摩三山の一つ、大岳山に向かった。(2010/06/06)

大岳山へは、御岳山を経由するのがメジャーなコースらしいが、御岳山はこの次のお楽しみにとっておきたい気もする。というわけで、今回は北秋川側の白倉というところから登ることにした。ガイド本によれば、このルートは昔の大岳山信仰登山の表参道とのこと。初めて登るのに相応しい由緒ある道を選んだわけである。

白倉へは武蔵五日市駅から小岩行きのバスで行く。1番乗り場は既にハイカーの大行列。ほとんどが三頭山に向かう数馬行きバスを待つ人で、小岩行きには余裕で座れた。本宿を過ぎ自由乗降区間になると間もなく白倉バス停に着く。人気がないのルートなのか降りたのは私の他に1名だけであった。

バス停の脇には大きな庚申塚と大嶽神社入口の石碑が建つ。なるほど古くからの道を感じさせる。登山道は奥に見える石段を上がる。

集落の中の舗装路を10分ほど歩き大嶽神社(里宮)に着く。手水舎に満々と清水を湛えた立派な神社だった。これからの道中の安全を祈願する。社の屋根の向こうにはこれから登る馬頭刈尾根がのぞく。

神社を出るとすぐに登山道入口がある。入口から間もなく現れる鳥居。その下には一丁目を示す丁石が埋もれていた。道は幅広でよく踏み固められ歩きやすい。ジグザグ道も一辺が長く造られているおかげで緩やかに登れる。さすがは表参道である。

バス停から1時間30分ほどで馬頭刈(まずかり)尾根の分岐に到着。さらに2分ほどで見晴らしのよいところに出た。残念ながら富士山は望めなかったが、手前から湯久保尾根、浅間尾根、その向こうには三頭山から延びる笹尾根と、伸びやかな尾根の姿がなんとも美しい。

大岳山までの尾根道は、小笹の生い茂る何とも雰囲気のいい尾根道である。鋸山への分岐を過ぎ大岳山荘方面に向かう途中に山頂へ直登する踏み跡を見つける。ものは試しとそちらに向かってみる。登りはじめは踏み跡もしっかり着いた歩きやすい道だが、次第に半端ない傾斜となる。遂に大岩が立ちふさがり、その脇を辛うじて攀じ登る。なおも急斜面を木に掴まるように登ると突然大岳山の頂上に出た。かなり時間の節約にはなったが、さすが地図に示されていない道だけに険しすぎた。

息も絶え絶えに大岳山に到着。着いた途端、爺さんが目の前にデジカメが差し出し、シャッターを押してくれときた。何ともKYな爺だがここは信仰の山、ぐっと堪えて頼まれてやった。

晴れてはいるもののモヤがかかって山頂からの展望はほとんどない。続々と登山客が登ってきて座る場所もないので早々と下山する。正規のルートも、山頂直下は如何にも修験者が通ったような階段状の岩道を下るのでなかなかスリルがある。岩階段を下りきると、杉の巨木が立ち並ぶ中に大嶽神社の元社が鎮座する。廃業した大岳山荘で御岳山への道を分け馬頭刈尾根へと戻る。

白倉への分岐を過ぎしばらく行くと富士見台に着いた。振り返ると今下りてきた大岳山の尖った姿を見える。モヤがなければ名前のとおり富士山も望めるのだろう。明るい広場で四阿もある。ちょうどお昼になったのでここで弁当にする。

富士見台から15分ほど歩くと大きな岩の壁が現れる。ここがつづら岩でロッククライミングのゲレンデとなっている。頭上で金属のガチャガチャ音がしたり、かけ声が聞こえる。人が落ちてくるのではないかと心配しながら通過する。

50分ほど歩き鶴脚山(つるあしやま)という何とも風雅な名前の山に到着した。周りは木々で遮られて展望はなく、ベンチもないので早々に立ち去る。それにしても馬頭刈尾根は長い。ようやく半分来たという感じか。気合いを入れて出発する。数回アップダウンを繰り返し、鶴脚山から30分ほどで馬頭刈山に到着。この尾根の盟主に相応しく、山名の標識がバカでかい。脚の疲労もピークになりつつあるのでここで小休止。

最後のピークの高明山を過ぎると、あとは下り一方である。膝が辛いのを我慢しつつ一気に下っていく。下山路は、その昔高明神社の参道だったのだろう。神社跡や大杉神社と彫られた石碑など興味深いものが点在する。木々の中には立派な石造りの鳥居もあった。

この先に分岐があり標識に「瀬音の湯1.9km」とあった。ホっとしながら下るも、なかなか麓にたどり着かない。道路に架かる吊り橋が現れ、ようやく終わりかと思うと再び尾根道に戻ったりと、すっかりヨレヨレになって瀬音の湯にたどり着いた。

(コースの記録)武蔵五日市駅8:01~白倉バス停8:30~大嶽神社8:43~馬頭刈尾根分岐9:58~大岳山10:46-10:55~大岳山荘分岐11:15~富士見台11:52-12:20~つづら岩12:28~馬頭刈山13:45~瀬音の湯14:50、入浴、休憩の後、送迎バスで武蔵五日市駅に戻る

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