笹尾根(丸山~西原峠)

前の晩に飲り過ぎてしまい、山行き計画を立てないまま土曜日の朝を迎えてしまった。天気予報は晴れマークだが慌てて行き先を考えるのも億劫だ。こんな日はあえて遠出をすることも無かろうと、笹尾根の中でまだ歩いていない丸山から西原峠の間を歩くことにした。(2010/10/23)

上野原駅08時08分発の飯尾行きバスに乗り日寄橋で降りた。ここから小棡(こゆづり)の集落を経て笹尾根上のピークの一つ、丸山(1098.3m)に登る。バス停付近には導標や案内板の類は見当たらない。集会所のような古い木造の建物の前を上がり、消防団の倉庫の前を通る細い舗装道を上がっていく。

やがて山上集落のような小棡地区に着いた。道は大きく蛇行しながら集落のなかを通っていく。各戸を歴訪するように進んでいくと、ようやく丸山を示す標識が現れた。五右衛門山荘というのがとても気になったが、ちょうど敷地の前で工事が行われていたのでそのまま素通りした。山道を緩やかに登って行くと、下から上がってくる山道と合流した。道標を見ると、どうやら私が歩いてきたのは五右衛門山荘の私道?だったようだ。

合流点のすぐ先に立派な馬頭観音の塔が祀られていた。側面に天明二年二?月小棡村と刻まれ、古くから往来のあった道であることがうかがわれる。

さらに進むと「帳塚原」という標識が立つススキの原のような場所に出た。一本杉のような杉の大木の向こうに目指す丸山が顔を出した。

道は暗い植林帯に入る。すぐに十二天と書かれた鳥居が現れ、見れば奥に小さな社がある。道中の安全祈願にと急な石段を登ってお参りする。社の先は行き止まりで、暗く陰気でとても一服する雰囲気ではない。早々に石段を引き返し登山道に戻る。

道はやがて自然林の中を進む。大きくジグザクを繰り返し、峠にたどり着くような感じで丸山に着いた。山頂の南側は伐採されてやや見通しがあるが、他は木々が茂ってほとんど展望がない。小休止しようにもぬかるんだ地面で腰も下ろせないので早々に笹尾根の道まで下りた。

笹尾根から10分ほどで笛吹(うずしき)峠に着いた。いかにも峠らしさが漂う素敵なところだ。傍らに大日の道しるべ石があり、みぎかづま、ひだりさいはら、と刻まれているのが読める。

尾根の道は、その名前のとおり、ところどころで笹が生い茂っている中を進む。浅間尾根登山口バス停分岐を過ぎると、木々の間から三頭山が姿を現した。今年5月に西原峠から登ったときは、修行のようなしんどさを味わったが、この日は途中から下山を決めていたので気楽なものである。

さらに進んで数馬峠(上平峠)に到着。権現山とそれに連なる尾根が一望できる。澄んだ空なら富士山の眺めも良さそうである。ベンチで小休止していると、数馬の方から一人が登ってきた。この日初めて出会った登山客である。一言二言会話し、お先に失礼と先に進む。

一登りして笹ヶタワ峰と思われるピークを過ぎ、小さな広場のような田和峠を経ると、間もなく西原峠に到着。ちょうどお昼なので、その先の槇寄山(1,188.2m)でお弁当にすることにした。

空は全体に雲に覆われ眺望は諦めていたが、ベンチに腰掛け持参のおにぎりを頬ばっていると、雲の切れ間から富士山が姿を見せた。何という幸運!5分ほどで再び雲に隠れてしまったが、お陰でリッチなランチタイムとなった。

この日の山歩きはこれで終了。西原峠に戻り、数馬方面へと下山開始。下りはじめは気持ちのいい自然林の中を進むも、やがて道は真ん中がえぐれた堀のようになった。ぬかるんだ赤土が靴底にへばりついて歩き難いことこの上ない。何度か尻餅をつきそうな場面もあった。仲の平を目指して黙々と下っていくと、ようやく兜づくりの民家の屋根が見えてきた。

この日の最終目的は例によって檜原村温泉「数馬の湯」。次のバスまで1時間余りある。一風呂浴びた後は、檜原豆腐の冷や奴で生ビールを一杯。しばし至福の時間を過ごし家路についた。

(コースの記録)JR上野原駅8:08=日寄橋バス停8:45~小棡集落の登山道入口09:00~十二天神社09:30~丸山10:15~笛吹峠10:38~数馬峠11:13-11:25~笹ヶタワ峰11:41~西原峠・槙寄山11:55-12:20~仲の平バス停13:10~数馬の湯13:15-温泉センターバス停14:33発武蔵五日市駅行きのバスで帰る

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中