倉岳山で散々な目に・・・

ゴールデンウィーク前半の山歩きは、およそ1年ぶりに倉岳山で行くことにした。前回は小篠から穴路峠へ沢沿いを行く正規ルートを歩いので、今回は以前より気になっていた石仏からのバリエーションルートを歩いて見ることにしたのだが・・・(2011/04/30)

鳥沢駅から甲州街道を少し戻り、高畑山の古ぼけた看板を目印に右に入る。桂川を渡り小篠集落を抜け、ゲート手前にある山ノ神神社にお参り。今回はバリエーションルート(破線路)を行くこともあって、賽銭も少しはずんで念入りに拝んでおいた。後になって思うとこれが幸いしたのだと思う。

緩やかな傾斜の沢沿いの道は、目にも鮮やかな新緑とマイナスイオンにあふれ、生き返るような心地よさ。登山道の入口から30分ほどで高畑山分岐、そのすぐ先に石仏があり「左やまみち」と刻まれている。山と高原地図によればここを左に向かうと破線路である。


破線路分岐に立つ石仏

沢を渡り、取り付きを探すも踏み跡が見つからないので正面の斜面を上がる。ぐずぐずの斜面を無理矢理登るとなんとか尾根上に乗ったのでそのまま登って行くことにした。始めのうちは巡視路の赤杭も打たれた明瞭で歩きやすい道が続くが、次第に尾根の幅は狭まり、急斜面のピークがいくつも現れる。さらに稜線は岩場に変わり、尾根の両側は切り立った崖になる。それでもたまに靴底の跡を見かけたりして「なるほど破線路とはこういうものよ」と自分を励ましながら進む。


始めは歩きやすい尾根道が続くのだが・・・

しかし、やがて目の前に展開したのは、一段と高いところ横たわる大きな尾根である。どうやらあちらが本来の破線路のようだ。取り付きから間違えていたらしい。さっそく目の前の尾根に上がろうにも、すり鉢の様な切り立った斜面だ。

斜面を目の前にして座り込んで思案していると、右の方から落ち葉を踏むガサガサ音がしてくる。「おや、同好の士か」と右を見れば、なんとツキノワグマが子供を連れて近づいてくる。サァーと血の気がひくのが自分でも分かった。幸いにも向こうからこちらは木の陰になって気がついていないようだ。

こんな場所でクマに襲われたらら確実に助からない。気づかれないように後ずさって岩陰に身を隠し、リュックからクマよけ鈴を取り出す。なんとか驚いて逃げてくれ!と期待して勢いよく鳴らす。鳴った途端、母クマは周りを見わたし、子供を叱るようにひと吠えし、親子は目の前を横切り小走りに下っていった。

呆然と座りこみ、気を落ち着けるために一服した。その後は、目の前の尾根に上がることなどすっかり諦めて、上ってきた道を飛ぶように降りたのは言うまでもない。沢まで戻りようやくひと心地つき、破線路の取り付きを探ってみた。100mほど上流に赤ペンキで印された場所がそれらしいが、今回のトラウマで倉岳山方面からはしばらく足が遠のきそうだ。


相変わらず神秘的な小篠貯水池

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