乾徳山

もうひと月も前になってしまったが、7月下旬の猛暑の頃、涼しげな西沢渓谷にでも行くかと地図を開いていたら、その手前に乾徳山という山を見つけた。ガイド本で調べてみると“森林、草原、岩稜の三拍子揃った”変化に富んだ山らしい。塩山からバスのアクセスもよさげなので出かけてみた。(2011/7/23)

八王子06:35発の松本行きに乗り07:50に塩山着。08:10発の西沢渓谷行きのバスに乗る。バスは満席で大半は西沢渓谷から甲武信ヶ岳へ向かうのだろうか重装備の人が多い。徳和集落の乾徳山登山口バス停に08:40に到着。ここで自分を含め5、6人が降りた。

単に登山のためのバス停かと思っていたら、付近にはそば屋や旅館もあり、かなり開けた集落だ。目の前の乾徳公園のきれいなトイレがある。ここで身支度をして出発。公園の先の橋を渡り左折する。ちなみにここを直進すると今回の下山ルートにつかった道満尾根の登山口へ向かう。川沿いの県道をゆるゆる登り、集落が途切れたあたりに乾徳神社があった。道中の安全を祈願しお参りしておく。やがて道は未舗装の林道に変わり、バス停から30分ほどで案内版のある登山口に着いた。

しばらく杉林の中をジグザグに登る。途中で林道を横切ると広葉樹に変わってきた。銀晶水という水場は見落とした。廃道になった思われる細い林道をいくつか横切るとやがて道は緩やかになり、高原の避暑地のような雰囲気のカラマツ林の中を行く。途中の錦晶水という水場では数人が休憩していた。樋から流れる水は冷たくて甘露だ。

再び登山道に戻り再び気持ちのいい林の笹道を進むと、ぱっと前方が開けた。国師ヶ原である。左前方に乾徳山が見える。ここは乾徳山の下山道から大平へ抜ける道との十字路になっている。

直進しガレ石を登って行くと扇平の草原に出る。月見岩という大きな岩がある。振り返れば夏化粧(というのか?)の富士山の眺めが素晴らしい。

乾徳山の山頂はすぐそこに見えるが道標には1時間とある。ここから登山道は高山の雰囲気に変わる。岩場を縫うように登って行くと、鋭い岩稜帯に出て一気に展望が開ける。やがてクサリ場が始まる。

最初と2つ目は短く足場もあるので登りやすい。短いハシゴを下ったりと変化に富む。やがてハイライトの山頂直下のクサリ場に出た。

取っ掛かりはほぼ垂直で足場がなくクサリが頼りだが、中盤からは3点支持で登って行ける。山頂は岩場でかなり狭い。気候のいい時期だったら、クサリといい山頂といい大混雑であろう。山頂は360°のパノラマが広がる。富士山はもちろん、甲武信岳など奥秩父の山々が見える。金峰山の五丈岩も見えるそうだがあいにく雲に隠れていた。

持参のおにぎりで昼食をとり、しばらく景色を堪能して下山。下山ルートは往路を戻ることは推奨されていないようなので水のタルへ向かう。こちらも下り始めは岩場で鉄バシゴもあって気が抜けない。10分ほどで水のタルの黒金山との分岐に着き、ここから下山道を下る。道は急坂でやや荒れている。平たい傾いた岩に乗ると滑りそうになる。やがて道は山腹を巻きながら緩やかになる。

下りきると白樺林の高原のような場所に出た。ここには鹿が10頭ばかり散歩していた。まったく人を警戒していない様子だ。私の2、3メートル前を悠々と横切る。これだけの鹿に囲まれると少し怖い。刺激しては何だと写真をとるのは止めておいた。ほどなく高原ヒュッテの避難小屋を過ぎて国師ヶ原に戻った。帰りは往きの道を交差し、大平方面に向かい道満尾根を通って徳和に降りることする。

林道をショートカットしながら道満尾根を下り少し登り返しで道満山に到着。山頂というほどではない。朽ちた標木がなければ気づかないような場所だ。ここからは溝のように凹んだ道を下り道満山登山口に降り立った。集落に向かう道を徳和バス停への案内板に従って下っていく。吉祥寺を過ぎ、朝のバス停へ到着した。バス停の脇にあるそば屋で缶ビールを買い、隣の無料休憩所でのどを潤しながら、塩山行のバスを待った。

(コースの記録)
塩山駅08:10=乾徳山登山口バス停08:50ー09:00~登山道入口09:20~国師ヶ原10:30~扇平10:50~乾徳山頂上11:35ー12:00~高原ヒュッテ12:50~道満山13:35~道満山登山口14:10~乾徳山登山口バス停14:30

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中